ごあいさつ

このまちの信号のない横断歩道で、小学生が横断しようとしているときに車を停めて道を譲ってあげると、渡り終わった子どもたちが全員立ち止まって、こちらにぺこっと頭を下げてくれます。また、近所の中学生が朝、登校するときには、彼らの方から挨拶をしてくれます。私がこのまちに越してきて最初にこの光景に出会ったときに、忘れかけていた大切なことを教えてもらえたような気がしました。
そうした子どもたちの姿を見ると、法律や規則で無理矢理守らされる訳ではなく、自然に「次も横断する子どもを見かけたら停まってあげよう」「危険がないように自分が守ってあげないと…」と、思うようになりました。たったぺこっと頭を下げるだけの行為や挨拶をするだけで、「誰かの子ども」だったのが「地域全体の子ども」に変わるのを感じました。

こうした小さなコミュニティの繋がりは、人口減少に伴って消滅するであろう地方独特の文化と共に消え去っていくかもしれません。信号機が整備されて、規則を守らなければ罰則があるから守る…ということも大切かもしれませんが、多様な人間が生きる社会の中ではそれだけでは図り得ない心の繋がりがあるように感じています。私は、この多可町という小さなコミュニティの中で、日本人が守るべき大切な心の機微のようなものや、効率性だけではない微妙なバランスの上に成り立つ人と人の関係や人と自然の関係などをたくさん感じながら、日々生活をしています。

コトノデザインは、そうした人との繋がりや地域との関わりを大切にしながら、人とまちが元気になるための事業を行って参りたいと願っています。

代表:小椋 聡

・1969年生まれ
・音楽大学の作曲科を卒業
・その後、舞台音楽などを手掛ける
・1997〜2000年まで動物保護施設でスタッフとして勤務
・2000〜2001年まで、動物福祉活動のNPO法人立ち上げに参加
・2002年〜2008年まで美術関係の出版・編集デザイン会社で勤務
・2008年 イラストレーション&デザイン「Design Office COZY」創業
・2013年 兵庫県多可郡多可町に移住
・2014年〜 「公益社団法人 Knots」制作室長兼教育部長
・2016年 「古民家ギャラリー&雑貨 kotonoha」オープン
・2016年〜 多可町定住コンシェルジュ
・2017年3月 古民家改修および地域の魅力発信の任意団体「紡 —TSUMUGI—」創設時の代表として立ち上げ
・2018年1月 「多可・冬のホタル実行委員会」の立ち上げ
・2018年7月 創業10周年を機に屋号を「コトノデザイン」に変更
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