コトノ出版舎

コトノ出版舎の事業内容は、一般的にイメージをされる出版社とは少しニュアンスが違っています。
かつては、「印刷物を作る」というだけでもデザインや編集を専門に行なっている会社に制作を依頼をして版下を作り、それを印刷所で刷ってもらって製本する必要がありました。そうして出来上がった書籍を大手出版取次会社に依頼をして全国の書店に配本し、書店の店頭で本を購入するという流れが一般的でした。しかし、インターネット環境の整備やパソコンなどの普及によって「本は書店で買うもの」という概念がなくなりつつあり、書店が無い地域でもネットで購入をすると、一般書店には置かれていないような希少な書籍も翌日には届くという時代になっています。また、パソコンの普及に伴ってDTPソフトを使用することができる人も増えており、印刷物を作るということが身近に行えるようになっています。こうした編集や書籍の流通に関する環境が変化すると共に、それらの購入方法や楽しみ方が多様化し、今後、さらに「個人」の好みによって情報の収集や発信が手軽に行えるようになっていくことでしょう。
冊子を作って関係する人たちに読んでもらいたいと思っている人の多くは、可能であればたくさんの人に読んでもらいたいという願いは持っているものの、実際に購入してくれるのは身近な人たちです。著名な作家でない限り、こうした手間と費用をかけて全国の書店に配本したとしても、そのほとんどがボロボロの状態で返本されて来て、使い物にならない古本になって戻って来るのが現状です。

こうした状況を鑑みて、コトノ出版舎では以下の2つの方法で、一般書店への流通に重きを置かないかたちでの書籍制作をする事業を行いたいと考えています。

  1. 本来、書籍とは、その手触りや匂いなども含めた感覚を用いて楽しむ文化的・芸術的な媒体であり、作家と編集者、デザイナー、出版業者が共に楽しんで芸術性を高め合いつつ制作を行えることが理想であると考えています。インドの小さな出版社「タラブックス」のように、一冊一冊手作りされた温かみのある芸術的な書籍を生み出せたらと願っています。
  2. 自費出版をするほど本格的な装丁の冊子は必要ないが、100〜500部ぐらいの少部数の冊子を作りたいというご要望をよく耳にします。以前に比べると比較的簡単に印刷物を個人で作れるようになってきましたが、読み物として冊子にまとめ上げるにはそれなりの編集に関するノウハウが必要になります。そうした専門的な技術を提供しながら依頼主と共に冊子を創り上げ、ご希望の場合はネット通販サイト最大手・Amazonでの流通手続きを行います。

コトノ出版舎では、自分の思いや、団体・グループ・自治体の取り組みなどの依頼主からのご要望をお聞きし、一緒に相談をしながら編集作業を行っていますので、気軽にご相談ください。

【コトノ出版舎の書籍】

《JR福知山線脱線事故からのあゆみ〜ふたつの鼓動》
著者:小椋聡/小椋朋子
発刊:2018年9月20日

ページ上部へ戻る